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【徹底レビュー】KOOVとは?Scratch(スクラッチ)ベースのロボットプログラミングキット

小学生向けロボット
この記事は約12分で読めます。

近年、小学校でも必修化されたプログラミング教育。
その学びをより楽しく、より実践的にサポートしてくれる教材として注目されているのが、ソニー・グローバルエデュケーションが開発したロボットプログラミング学習キット「KOOV(クーブ)」です。

ブロック遊びとプログラミングの要素を融合させたKOOVは、子どもたちの創造力や論理的思考力を自然に育てることができる画期的な教材です。

この記事では、実際に使用して感じたKOOVの魅力と課題をレビューします。

KOOV基本情報

  • 対象年齢
    • エントリー/ベーシックキット:5歳以上
    • アドバンスキット:8歳以上
  • 構成内容詳細はキットによって異なります):
    • 透明なブロックパーツ
    • 電子パーツ(マイコンボード、モーター、LED、センサーなど)
    • その他(ギア、ホイールなど)
  • プログラミング方法
    • Scratchベースのビジュアルプログラミング
  • 対応OS(専用アプリ「KOOVアプリ」使用):
    • Windows
    • macOS
    • iPad
  • 学習スタイル
    自分でロボットを組み立て、ビジュアルプログラミングで動かす「作って・動かして・学ぶ」スタイル

KOOVは、ブロック遊びと本格的なプログラミングを組み合わせることで、遊びながら本格的なSTEM学習ができるのが最大の魅力です。

KOOVの使い方・プログラミング方法

ソフトウェアのインストール

PCやタブレットに「KOOV」をインストールします(Windows、Mac、iOS対応)。

専用アプリ「KOOV」でプログラミング学習

専用アプリ「KOOV」には、段階的なレッスンが用意されており、プログラミングの基本的な概念(順次処理・分岐・繰り返しなど)や、LED、モーター、センサーなどの電子パーツの使い方も一通り学ぶことができます。

ロボットを動かすだけでなく、「なぜこの命令で動くのか」を論理的に考えながら学習できる仕組みになっています。

組み立て

アプリ内に用意された作例をもとに、ブロックと電子パーツを組み合わせてロボットを作ります。

自分だけのロボットを自由に創作することも可能で、作品の幅は無限大です。

プログラミング方法

アプリ「KOOV」を使って、Scratchベースのビジュアルプログラミングでプログラミングします。
命令ブロックを並べるだけの直感的な操作で、プログラミング初心者でも取り組みやすい設計です。

各作例には、サンプルとなるプログラムが用意されているため、作ったロボットをすぐに動かすことも可能です。

KOOVのレビュー

1. 対象年齢の幅:★★★☆☆(3/5)

KOOVの推奨年齢は5歳以上ですが、ブロックの扱いに力が必要な場面があり、小学校低学年には操作が難しいことも。また、電子パーツの接続には細かな作業や慎重さが求められるため、対象年齢よりもやや上の子どもに適している印象です。

一方で、自由度が高くステップアップ型の教材のため、中学生でも十分に楽しめます。ただし、対象年齢が実質的に中学年~高学年に限られるため、評価は3点としました。

2. 教育効果:★★★★★(5/5)

構造の組み立てからプログラミング、電子回路の理解まで幅広く学べ、STEM教育の教材としては非常に優秀です。

センサーやモーターなど本格的な制御を通じて、論理的思考や問題解決力が養われます。

実際の配線や構造体の設計に触れられる点も、学びの深さを実感できる要素となっています。

3. 操作性:★★★★☆(4/5)

アプリの操作やプログラミングは直感的で分かりやすい反面、ブロックが固くて取り外しにくく、幼児や力の弱い子にはやや扱いづらいです。

また、電子パーツのコネクタやケーブルの扱いには注意が必要で、雑に扱うと壊れるリスクがあります。子どもが一人で扱うにはやや不安の残る操作性です。

4. 拡張性と長期利用の可能性:★★★★★(5/5)

KOOVはカリキュラムやパーツ構成が充実しており、学年が上がるにつれてより高度な作品に挑戦できます。

自由制作もできるため、飽きずに長く使える教材です。

追加パーツも販売されており、長期的に利用したいご家庭や教室にとっては非常に優れた拡張性があります。

5. コストパフォーマンス:★★★★☆(4/5)

最上位モデルの本体価格は約6万円と高めですが、内容の充実度、教育効果、耐久性を考えれば妥当です。

ただし、ブロックや電子パーツの扱いに不安があるため、破損リスクを考慮すると若干の減点要素になります。保護者のサポートが前提となる点も、価格に対する満足度に影響を与えるかもしれません。

総評:(21/25)

KOOVは、STEM教育の入り口として非常に完成度の高い学習キットです。
プログラミング、電子回路、構造設計を一体的に学べるため、教育効果は抜群です。

ただし、ブロックの扱いにくさや電子パーツの繊細さなど、小さな子どもが扱うにはやや難しい点もあるため、導入時には大人のサポートが不可欠です。

また、アプリの手厚いサポートによって「考えずに完成してしまう」可能性もあるため、自由制作や応用課題を取り入れることで、より深い学びに繋げることができるでしょう。

全体としては、価格に見合った高い価値を持つ、本格派のプログラミング教材です。

KOOVをおススメできる人

以下のような家庭や教育機関に特におすすめです。

  1. プログラミングを体系的に学ばせたい家庭
    Scratchのような入門教材からステップアップしたいお子さんにぴったりです。
  2. STEM教育に興味のある親御さんや先生
    科学・技術・工学・数学の基礎を、遊びながら楽しく学ばせたい方に最適。
    学校や塾での教材としても人気です。
  3. 自由工作やロボット作りが好きな子ども
    自由な造形と本格的な制御の両方が楽しめるので、ものづくりが好きな子には特におすすめです。

実際に使ってみた感想

実際に幼稚園児の子どもと一緒にKOOVを使ってみました。以下のようなメリット・注意点がありました。

良かった点

  • アプリがとても親切で、操作方法や組み立ての説明がわかりやすい。
  • 作例とサンプルプログラムが豊富で、初心者でもすぐに「動くロボット」が作れる。
  • 子どもが成功体験を得やすく、モチベーションにつながる。

注意すべき点

  • アプリの手順通りに進めるだけで完成してしまうため、「自分で考えて作る力」が育ちにくい面もある。
  • ブロックが固く外しづらいため、小さな子どもは苦戦しやすい。
  • 電子パーツの配線が細かく、強く引っ張ると破損の恐れがあるため、慎重に扱う必要がある。

強引にブロックを外すと、ブロックが破損する原因に。。

電子パーツの配線には注意が必要。

まとめ

KOOVは、単なるロボット工作キットではなく、「考える」「試す」「創る」を繰り返しながら、子どもの知的好奇心とスキルを育てる教材です。
価格はやや高めですが、その分だけしっかりとした教育価値があります。

プログラミングの基礎から応用まで、段階的に無理なく学べるKOOVは、未来の学びを支える“本格派”の知育ロボットといえるでしょう。
ご家庭での導入はもちろん、教育現場にも強くおすすめできる教材です。

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